こんにちは、メンズ美容家のEBATOです。

「スキンケアって何から始めたらいいですか?」

僕が活動していく中でこういった質問をよく受けるのですが、必ず「正しい洗顔をマスターしましょう」と答えています。

美容を頑張れば、外見がよくなることはわかる。自分に自信が持てるのも納得できる。でも美容と聞くと、美容液を塗ったり、やることが増えたりしてハードルが高く感じてしまい、挑戦できずにいるという人も多いと思います。

でも洗顔ならどうでしょう。美容に縁遠い人でも小さいころから毎日やってきたはずです。新しい習慣をつくるのは大変ですが、もともとの習慣をアップデートするだけなら簡単だと思いませんか。

僕は男性美容の専門家になって数年経つのですが、目立った肌荒れはほぼ起きていません。
その大きな要因は、「正しく顔を洗う」というスキンケアの基本を積み重ねているからだと感じています。

そこで今回は、僕が日々実践している「正しい洗顔」について一緒に深掘りしていきたいと思います。特別なテクニックも、高級な化粧品もいりません。
必要なのは「やってみようかな?」という好奇心だけ。洗顔を変えるとキメが整い、肌の質感が変わり、清潔感を感じられるはずです。

肌人生が変わる5つの洗顔ルール

僕がおすすめしている洗顔方法のポイントは5つです。

●必ず洗顔料を使って洗う
● 洗う順番はTゾーンから
● ゴシゴシ擦らずやさしく洗う
● すすぎはぬるま湯で
● タオルはやさしく押し当てるだけ

「たったこれだけ?」と思うかもしれませんが、毎日積み重ねるうちに差が出てきます。

●必ず洗顔料を使って洗う

男性の場合、敏感肌以外の人であれば朝と夜の1日2回、洗顔料を使って顔を洗うのをおすすめしています。水だけだと、寝ている間に分泌されている汗を落としきるのが難しいからです。
また、洗顔料を使って汚れをしっかりと落とすことで、化粧水、乳液などが浸透しやすくなるという側面もあります。

●洗う順番はTゾーンから

男性の肌質に多いのが、額から鼻にかけての「Tゾーン」がベタつくのに対し、フェイスラインやあご、口周りの「Uゾーン」がカサつくケースです。

同じ顔でも部位によって肌コンディションが異なるため、洗い方を工夫する必要があります。洗顔料は肌にのせた瞬間から洗浄力を発揮するため、乾燥が気になる箇所はなるべく洗顔料の接している時間が短くなるよう、汚れが気になる部位から洗うのがポイントです。
コンディションに合わせた洗い方によって、洗い上がりの爽快感にも違いが生まれます。

●ゴシゴシ擦らずやさしく洗う

洗顔でもう一つ重要なのが、摩擦レスで洗うことです。
摩擦レス洗顔をすることでキメが整い、肌の質感がなめらかになります。これが見た目の清潔感にもつながってくるわけですね。

「ベタつきが気になる」「擦ったほうが汚れが落ちそう」その気持ちはよくわかりますが、ゴシゴシ擦る洗顔は逆効果になるので注意してください。

力加減が難しい場合は、ジェルタイプの洗顔料を使うと滑りがよくなり、摩擦が起きにくくなります。

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先ほど紹介した洗う順番と組み合わせると、以下のようになります。

1. Tゾーンに洗顔料をのせ、優しく螺旋を描くようにくるくると洗う
2. Uゾーン全体に洗顔料を乗せたら、指の腹で洗顔料を滑らせるようにやさしく洗う

●すすぎはぬるま湯で

意外と見落としがちなのが、お湯の温度です。
40℃前後のお湯で顔を洗うと、肌に必要なうるおいまで洗い流してしまうと言われているため、32〜34℃のぬるま湯くらいの温度がベターです。生え際やフェイスライン、あご下などすすぎ残しがないように注意しましょう。

●タオルはやさしく押し当てるだけ

タオルで顔を拭う際は、水気を吸い取るようにやさしく押し当てるのがポイントです。
白状すると、僕も美容家になる前はタオルで顔をゴシゴシ擦って拭いていました。
それが間違いだったと知ったときは「もっと早く知りたかった…」というのが本音です。
皆さんはぜひ真似しないようにしてくださいね。

プロがやっている洗顔料選びの正解

今までの流れで、洗顔の方法自体は分かってきたと思います。そうなると、次に出てくるのはこんな悩みではないでしょうか。

「何を買えばいいのかわからない」

初心者の誰もが最初に直面する壁だと思います。メンズ美容をハックするうえで自分に合う化粧品を使うことは非常に重要です。では洗顔料は、何を基準に選べばいいのでしょうか。

自分の肌悩みを知る

まず、今の自分の肌状態を知ることがきれいな肌への近道になります。
そうは言っても初心者のうちはピンとこないと思うので、一般的な青年男性の肌質から紐解いてみます。

・ 朝起きると顔がベタつく
・ 額や鼻周りはオイリー、目や口周りは乾燥気味
・ 毛穴の黒ずみが気になる
・ 同じところにニキビができやすい

こんな悩みに心当たりはないでしょうか。

男性の肌は、女性の肌と比べて皮脂分泌量が多く、水分量が少ない傾向にあるため、皮脂汚れをしっかりと落としつつ、必要なうるおいは守るといったアイテムを選ぶと肌コンディションが整いやすいです。

 

自分が本当に敏感肌かどうかを見分ける

肌について調べていると「敏感肌」という単語に出くわすことも多いのではないでしょうか。
敏感肌とは、肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすい状態のことをいいます。些細な刺激で肌が荒れてしまったり、すぐに乾燥してしまったりする方は敏感肌の可能性が高いです。

僕のところにも「私は敏感肌なのですが、何を使ったらいいですか」という質問がよく寄せられるのですが、話を聞いてみると「インナードライ=敏感肌」と勘違いしている人がすごく多いと感じています。

自分が敏感肌かどうかを見分ける一つの目安として、敏感肌用以外の化粧品を使えるかどうかがポイントになります。

本当に敏感肌の人は、日常生活から注意を払う必要があるのですが、間違った洗顔や髭剃り、ストレスなどで一時的に肌のバリア機能が低下している状態から「自分は敏感肌なんだ」と勘違いしてしまうケースも珍しくありません。

僕の経験からいうと、勘違いしている割合のほうが多く、洗顔方法や肌に負担をかけないシェービングに変えたら改善したという声もあります。

自分は本当に敏感肌なのか。今使っている化粧品がある人は、「敏感肌用」と書かれているかなどをひとつの参考にしてみてください。

 

実物に触れて五感で確かめてみる

ものを買うとき、ネットやSNSで情報収集をする人も多いと思いますが、化粧品は実際に自分の目で見て、触れてみることも大切です。

肌質は個人差があるので、洗顔料を含めた化粧品は実際に手にとってみないとわからないことが多いです。僕の経験上、インフルエンサーの意見やアテンションエコノミーに惑わされず、自分で選んだ化粧品は不思議と肌に合うことが多いと感じています。
実際に手に取ることで、効果効能だけでなく、世界観やビジョンへの共感、使いやすさ、感触、香りなど化粧品本来の楽しみ方を気づかせてくれるのも大きなメリットですね。

ブランドによってはサンプルやミニサイズ(トラベルセット)がリーズナブルな価格でラインアップされているので、お試しで使ってみるのもおすすめです。

色々な化粧品に触れて、自分の好みを確立していくとスキンケアがもっと楽しくなりますよ。

やってはいけない洗顔のNG習慣5選

慣れてくると洗顔を含むスキンケアが自己流になってしまう場合があります。

自分のやりやすいように工夫するのはいいことですが、間違った習慣を身につけてしまうと努力が水の泡になってしまいます。

(NG)洗顔料を使わない

汗や顔に付着したホコリはぬるま湯だけで落ちても皮脂汚れは残りやすく、洗顔後の化粧水や乳液、美容液の浸透も悪くなるので、洗顔料は必ず朝と夜の1日2回使いましょう。敏感肌の人や乾燥が気になるときは、洗顔料を使う回数を減らす、弱酸性タイプの洗顔料に変えるのがおすすめです。

(NG)1日に何回も顔を洗う

ベタつきが気になるからといって、1日に何度も洗顔をするのは逆効果になります。
朝と夜の1日2回を目安とし、どうしてもベタつきが気になるときはフェイスペーパーでやさしく拭きとってください。皮脂の過剰分泌は、日常生活にも深く関わりがあるため、油っぽいものや甘いものを控える、趣味を見つけるなど、自分なりのストレス発散方法を持っておくことも大切です。

(NG)時間をかけて念入りに洗う

正しい洗顔のポイントは、とにかく時間をかけず、すばやく洗うことに尽きます。
念入りに洗ったほうが汚れが落ちそうなイメージがありますが、ゴシゴシ擦ってしまうリスクもあるのでおすすめしません。

(NG)ゴシゴシ擦って洗う

ゴシゴシ洗うことで顔に小さな炎症が起き、積み重なることで肌老化の原因になるので、絶対にやめましょう。どうしても擦ってしまう人は、ジェルタイプの洗顔料がおすすめ。手を滑らせるようにして洗うことができ、摩擦も起きにくくなります。

(NG)熱いお湯ですすぐ

肌に必要なうるおいを守るためには、32~34℃くらいのぬるま湯がベストです。
シャワーで洗い流す際は水圧を弱めて、すすぎ残しがないように鏡で確認しましょう。

 

まとめ

スキンケアは手間が増えて大変そうなイメージがありますが、普段自分がやっているお手入れを振り返り、アップデートするのも立派なスキンケアです。

手始めに顔を洗う前と後の自分の顔を鏡で毎日チェックしてみてください。何かしら違う点があるはずです。その違いが自分の肌コンディションの指標にもなり、自分にとって本当に必要な化粧品が何かがわかるきっかけにつながります。

この機会に正しい洗顔をマスターして、自分磨きを楽しんでもらえたら幸いです。